わたし目線の町紹介!!
『まなNAVI』が始まってまだ一週間ちょっと! TOPページのCOMING SOONがすべてなくなったところで、肝心の「真鶴町」の紹介をしちゃいましょう。……とは言っても、たぶんこれをお読みの方は地元にお住いの方が多いのかな?

……という事で、観光案内に載っているような正統的な町の紹介はあきらめて、わたし目線で等身大のご紹介をお届けします。引っ越してきてまだ2年。大学1年生の文章修行中の筆による真鶴紹介です!!
どうですか、この写真? ふだん町で暮らしているとなかなか意識しない半島の全貌。こんなRPGのマップみたいな小っちゃな半島に「海」「森」「街並み」の3つの魅力がギュっと詰まっているんです。ひとつひとつ順を追って見ていきましょう!!

森が海を育てるってホント?
真鶴町に来てびっくりしたのが、半島の半分を占めるこの豊かな緑! 地元では「お林(おはやし)」って呼ばれてるんですが、これがただの森じゃないんです! なんとこの森は「魚つき保安林」として大切にされていて豊かな漁場を湛えているんです。

森が蓄えた養分が雨水などで海へ流れ出し、植物性プランクトンの養分になります。それにともない動物性プランクトンが増殖し、魚がいっぱい集まってきます。山も海も、全部繋がってるって、なんだかロマンチック!
木漏れ日が降り注ぐ遊歩道は、鳥のさえずりや森の匂いをめいっぱい感じられて、お散歩に最高です。上を見上げると、木の枝先が重ならず空が見える「クラウンシャイネス」という不思議な現象にも出会えます。
3つの海に3つの石!!

真鶴町で海水浴と言えば「岩海岸」と「琴ケ浜」……シーズンになると連日こども達の楽しそうな声で溢れます。そして岬の先端には「三ツ石海岸」……名前の通り3つの石がドーンとそびえています。
これ、実は約10万年前の火山活動の名残りなんですって。波に削られて、長い年月をかけてこの形になったなんて、感動しませんか? 干潮時にはなんと岩礁が現れて、歩いて渡れちゃうんです!
初日の出スポットとしても有名で、神奈川県の景勝50選にも指定されています。潮の満ち引きで表情が変わる三ツ石、ぜひベストなタイミングを狙って行ってみてください。

小さな町に歴史がぎゅっと!!

私が一番気に入っているのはこの街並み!! 画家の三宅克己氏に「東洋のリヴィエラ」と讃えられ、「背戸道」と呼ばれる路地が迷路のように入り組む坂と階段の町。住民主体で作られた『美の基準』のおかげで、漁港を囲むすり鉢状の街並みが守られているんです。
特に毎年7月の「貴船まつり」では町内が提灯で飾られ、いっそう幻想的に。日本三大船祭りの一つに数えられ、夜に漁港に浮かぶ船と打ち上げ花火、貴船神社の長い階段を登っていくお神輿はまさに圧巻!
他にも源頼朝が身を隠した「鵐窟(しとどのいわや)」や、房総へと出港した「岩海岸」、小田原城や江戸城に使われた「小松石」など、歴史の痕跡があちこちに見られます。その一つ一つも紹介していきたいな……と思ってます。