野菜の直売所
真鶴町を歩いていると、いたる所でミカンや野菜の無人販売所に出くわします。ウチの母も、おばあちゃんも、犬のお散歩帰りに何かしら買って来るので、ミカンなんかはもうほとんどお店で買わなくなっちゃったんじゃないでしょうか? 長く真鶴にお住みの方にとっては、当たり前のことかもしれませんが……。
そんな我が家が真鶴に引っ越して来る前から、ちょくちょく利用させて頂いているのが、今回ご紹介する『梶原農園』さんです。こちらは無人販売所より規模は大きく、ちょっとした八百屋さんみたいな品揃え。無人ではなく、いつも奥さんがお店を開けてくれる、日曜日開店が基本の有人販売になります。
今思うと、引っ越して来る前は(土)(日)で真鶴に通っていたので、ちょうどお店が開いている時に通りがかる事が多かったのでしょう。私は高校のクラスのBBQ大会に行く際に、いろんなミカンの詰め合わせを購入させて頂いたこともありました。試食して、説明も頂いて、相談しながら買えるのも、有人販売の良さかもしれません。
無農薬で旬な野菜!!
「今日は何があるのかな〜?」と、ちょっとワクワクしながら覗いてみるのが、スーパーとは違う『梶原農園』さんの流儀。「青椒肉絲」を作るから「ピーマン」と「筍の水煮」が必要で……なんて買い方はしません。大根やほうれん草など、何にでも使えるスタンダードな野菜もありますが、「今年はこんなのも育ててみたの」というレアなものにも出会えます。
これから本格的に春を迎えると、そら豆やスナップエンドウなどの豆類が充実してくるそうですが、近年はブルーベリーも始められたそう。ご主人が多種多様な作物にチャレンジするのがお好きなようで、ミカン類だけでも「はるみ」「せとか」「甘夏」「不知火」「レモン」「ブラッディオレンジ」……と、この日だけでも6種類も並んでいました!!
しかも無農薬の国産レモンが100円!! 紅茶には皮も輪切りで浮かべることの多いレモンが、無農薬でこのお値段。「地元の方々の健康維持のためにも、無農薬の野菜を旬の時期に、少しでも新鮮なまま届けたい」という想いが込められています。店先の椅子にいつも誰かしら腰掛けて、お喋りに興じている様子にもほのぼのと……、
元は大きなミカン農園
そんな時間の流れを感じさせてくれるのが、お店の奥に掲げられているこの大きな油絵! ご覧の通り、むか〜しの真鶴港を描いたものですが、なんとご主人のお父さまの筆によるもの。あの「中川一政美術館」の中川さんのお隣にお住まいだったそうで、絵の具などの画材も借りたりしながら指南も受けて、油彩を趣味とされていたそう。
その頃の『梶原農園』さんは、この販売所の背に抱く丘(山?)一面をミカン畑にしていて、大規模な農園を経営されていたということです。写真を見ればお分かりになる通り、今では眺めの良いところに家やマンションが建ち並んでいますが、半島の先の方にあるウチと比べると、真鶴では駅近の一等地(?)。
時代が移り、代が変わっても、まだこの販売所の近くと福浦の方に、2箇所の畑と農園があって、新しい作物や品種にもチャレンジされている『梶原農園』さん。こちらの販売所だけでなく、小田原や湯河原のイベント、真鶴と湯河原のマルシェで出張販売されることもあるそうです。ぜひ皆さんも、近くを通りかかったり、お見かけすることがあったら、無農薬で新鮮な野菜を味わってみてください!