明日は待ちに待った……?
明日、5月5日といえば「こどもの日」ですね。私の家は二人姉妹なので、実はあまり馴染みのないイベントでした。兜を飾る習慣もなく、鯉のぼりを揚げたこともありません。けれど、家の近所に大きな鯉のぼりが悠々と泳ぎ出すとやはり心が躍ります。

しかし今年はもう一つ。母からこどもの日を彩るイベントを教えてもらいました。真鶴駅のすぐ近く、イタリアンレストラン「Take-O」さんのすぐ裏にある「織場(おりば)」で開催される、「鯉のぼりの藍染(あいぞめ)ワークショップ」です。

「織場(おりば)とは?
「織場」は2020年にオープンした施設で、縁側のある、まるでおばあちゃんの家のようなこじんまりとした古民家です。ここには、織る人、染める人、紡ぐ人、あるいはチクチクと針を動かす人……そんな手仕事、手芸が好きな人たちが集まります。時には「特に何もしない人」までもがふらりと集まり、町民の憩いの場となっています。

今回、藍染を教えてくださったのは、エミさんとタカコさん。実はエミさんは以前、私の家のすぐ隣に住んでいました。当時は私が高校生で、朝早くに出て夕方帰るという生活だったため、なかなかゆっくりお話しする機会がなかったのですが。

いよいよスタート!
人生初めての藍染体験。どこをどう縛って、どう折ればどんな模様がつくのか……最初のうちは全くの「ちんぷんかんぷん」。 まずは鯉のぼりの「目」の部分を作るため、ビー玉を布でくるんで輪ゴムで強く固定します。そこからは洗濯バサミや棒、輪ゴムを使い、思いのままに留めていくのですが、この時点では完成図が全く予想できません。

エミさんから「棒に布を括りつけて巻き、端にギュッと寄せると鱗のような模様が出るよ」とアドバイスをいただき、その通りに挑戦してみました。なぜその工程でそんな模様が生まれるのかもわからず、試行錯誤しながら色々とトライしてみました。

藍染の染料の配合は「企業秘密」とのことでしたが、一般的な家庭での方法を少しご紹介します。40〜50℃程度のお湯に藍染料と還元剤、アルカリ剤を入れ、空気が混ざりすぎないよう注意しながらゆっくりとかき混ぜ、数十分ほどおいて液を完成させます。
次に、先ほど作った鯉をを一度水にくぐらせて軽く絞ります。この一手間が、染めムラを防ぐコツになるそうです。そしていよいよ染液へ。1分ほど布が浮いてこないように沈めて待ちます。

引き出した瞬間、布はまだ「緑色」に近い状態ですが、空気に触れて酸化した途端、鮮やかな「青色」に変化していくのです。より濃い色にしたい場合は、この「液に浸す→空気に触れさせる」という作業を繰り返します。

ついに完成!
最後に水ですすぎ洗いをしたら、とうとう完成です! 私の鯉のぼりは、宇宙のようでもあり、お花畑のようでもある不思議な模様になりました。よく見るとクローバーの模様が入っているのが、お気に入りポイントです。

「織場(おりば)」での藍染ワークショップは、難しい力仕事もいらず、初心者でもお子さんでも楽しめます。あまりの楽しさに、子供たちは服まで藍まみれになってしまうこともあるそうです。夏休みの自由研究の題材に取材しにくる子もいるそう!
また、織場では「一鍋(なべ)の染料で染め放題!」という、なんとも魅力的な企画も行っているそうです。家で眠っているいらなくなった服や、少しシミがついてしまったけれどお気に入りのワンピースなど、思い出の詰まった服を自分の手で蘇らせることもできちゃいます。
