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呼吸の”浮力”を持ち帰る!!
『pinknotweeds「浮力の庭」展』

真鶴出版でお庭がひらきました

7月18日と19日の二日間、真鶴出版で『pinknotweeds(ピンクノットウィーズ)』さんのPopUp展『浮力の庭』が開催されました。会場になったのは、いつもの”泊まれる出版社”の一角、2号店の方。古い建物の白い壁や木製の棚や机に、作品たちがのびのびと飾られていて、それだけでもう絵になります。

壁には毛糸をふさふさ植え込んだタフティングの花々や、苔みたいな緑のリース、ポンポンをぐるりと並べた鏡のリース。テーブルの上は、色とりどりのカップに生けた”お花”がいっぱい。まるで小さな植物園みたいです。ピンクのチェックのラグも、椅子にぽんと敷かれていました。

ドアを開けた瞬間、いつもと違う光景に声が出そうになりました

『pinknotweeds』という名前は、真鶴の石垣のすき間からこぼれ咲く「ヒメツルソバ」という可愛い植物の英名から。コンクリートの割れ目からひょっこり顔を出す、あの雑草に名前を借りて、”小さな庭のようなラグ”を作っている作家さん、それが向井日香(むかいにちか)さんです。

真鶴の石垣て見る度に「コケモモ」って間違えて呼んでいました



今回の主役「ぶい」

向井日香さんは、ウェディングドレスの刺繍を手がけ、造花作家を経て、ご家族で真鶴に移り住まれた方です。これまでも西武渋谷でのPopUpを手掛け、高輪の本屋さん「BUNKITSU TOKYO」では作品が常設展示されています。

大都会に真鶴生まれの庭が出張しているって、なんだか誇らしい〜

そして今回、初お披露目となった新シリーズが「BUI/ぶい」になります。ぶいとは、海に浮かぶ浮標(ブイ)のこと。都会の展示から真鶴に目を戻した時、新しいインスピレーションが湧き上がってきたそうです。

それは大好きな植物たちが発する呼吸。フリーダイビングをしているご主人がブレスの目印とする浮標。お子さんたちが海に遊び、お母さんたちが見守る浮上……展示会に行くまでは「ゼルダの伝説みたい」と感じていたタイトルにはさまざまな想いが込められていました。

「この土地の静かな空気をたくさん吸って、日々の”浮力”を持ち帰れるように」……足元の小さな植物にふと目をとめたとき、自分の呼吸を思い出す。そんな旅のお土産みたいな存在に、と日香さんは書かれています。




迷いに迷ってひとつお持ち帰り

海が大好きな私としては、「ぶい」という名前だけなく、ラグもソフトコーラル(※柔らかいサンゴ)に見えてきます。真鶴の海にぷかぷか浮かぶブイと、スノーケルで覗く海中の世界。背戸道の石垣も想起されて、大好きなものにたくさん囲まれた空間です。

※イボヤギ、ウミトサカ、ケヤリなど種類もたくさんあります

でも母からは、好きな「ぶい」をひとつだけ買ってきて、と頼まれていました。食器棚の上が寂しいので、暖色系の差し色になるようなコをひとつだけ。さあ、困りました。こんなにたくさんの中から選べる機会はなかなかないと思いますが、逆に多すぎて選べなくなってしまいます。

すると一緒に来ていた父が迷わず、これ!! ……水色を基調に濃いピンクのポンポンが咲いたコを選び出しました。ウメボシイソギンチャクみたいだから!! こうなるとオレンジ色と迷っていた私の声は聞き入れられません。でもウメボシイソギンチャクというと真鶴三ツ石海岸の天然記念物。

これ以上に真鶴らしいコもないかもしれません

お家に帰って飾ってみると、枝もの青い花瓶と、ココナッツの青い魚の器(新島で買いました)を並べている棚の上、ぽっかり空いていた空間にちょこんとウメボシイソギンチャクが……かわいい……くありませんか? 結局、母も私も気に入りました

物足りなかった棚の隅っこが、このコひとつでぱっと華やぎました



皆さんもまた、どこかで……

しかもラッピングがまた素敵で……『pinknotweeds』オリジナルの手提げと小さなZINEまで添えられていて、開けるときのわくわくったら。「真鶴出版」さんいわく、袋や紙ものまで、日香さんの「やってみたかった」が全部詰まっているんだそう。

会期はこの日で終わってしまいましたが、日香さんのお庭はこれからも、いろんな場所で咲くはずです。次はどんな”庭”に、どこで出会えるのか……日香さんのインスタを追いかけながら、私もそっと"浮力"をためておこうと思います。

真鶴の景色を持ち帰れる……そんな作品にまた会えますように








Author
はなな
真鶴町在住の大学生。家族の協力を得て『まなNAVI』を運営しています。趣味はウクレレ(ギター)と豆チョウ採集。夢は、開発中の「ぼんぼん鮫最中」をいつか商品化することです!! 詳しいプロフィールはこちらのページで!!