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真鶴の夏は!!
『やないさんのかき氷』

和菓子のほうの「やない」

真鶴で「やない」と聞いて、あれ? どっちだろう…となる方、いらっしゃいませんか? 真鶴には2つの「やない」……洋菓子の「タカヤナイ」さんと、和菓子の『御菓子司やない』さんがあります。そして今日の私の目的はかき氷!

駅からまっすぐ歩いて5分ほどの『御菓子司やない』さんにやって来ました!!

開業70数年、三代目の柳井信一さんが営んでいます。移住してきた新参者の私からすると、こういうお店が駅のすぐそばにあるって、それだけでいい町だな〜と思います。本当ならお団子やお饅頭など……「和菓子」の方を先にご紹介すべきなのですが、毎日暑くて、暑くて!!




夏はかき氷!!

お品書きを見上げて、まずびっくり。イチゴ、メロン、ブルーハワイ、カルピス、抹茶……おなじみの定番から、宇治金時にあずき、こしあん、黒みつミルクまで、とにかく種類が豊富!

特に和菓子屋さんならでは……のメニューが充実している気がします

どれにしようか目移りして、しばらく看板の前で固まってしまいました。和菓子屋さんらしい抹茶系にも惹かれましたが、今回は店主さんおすすめのサッパリ系、「みかんかき氷」と「梅のかき氷」をお願いすることにしました。

中でも魅力的だったのが、手作りの梅みつ。小田原・本多農園の「十郎梅」を使った自家製で、果肉と果汁がた〜っぷり。仕上げに杏ジャムがちょこんとのって、暑い夏にぴったりな爽やかな口あたりです。市販のシロップでは出せない、きゅっと締まった甘酸っぱさが美味しかったです。

母が頼んだ「みかん」のほうも、暑さで火照った体に、やさしい甘みがすーっと沁みわたっていきました。ふわふわの氷なので、こんなに山盛りでも最後まで軽やかにいただけて、眉間がキーンとなりにくいのもうれしいところ。

ほかにも「やよいひめ」を使った手作りイチゴみつなど……地のものへのこだわりがぎゅっと詰まっていました。数量限定なので、気になる方はお早めにお試しください!

今度は抹茶など和テイストのかき氷を食べてみたいな!



水色のかき氷機

このかき氷を作っているのが、こ〜んな愛らしい水色のかき氷機! 朱色の大きな車輪がついたレトロな一台で、もう20年ほども前に、湯河原の吉浜で海の家をされていた方から譲り受けた逸品だそう。

お店の雰囲気にもとてもマッチしています

元の色から塗り替えて、こんなにかわいい水色になったのだとか。真鍮の刃のまわりはピカピカに磨かれていて、大切に使われてきたのがひと目で伝わってきます。刃はやないさん自身で削っているそうで、あのふわふわの秘密はここにあるのかもしれません。

実はそれまで、冬に大判焼きを焼くだけで、夏は何もしていなかったというやないさん。譲り受けた道具に手を入れて新しい名物に……そんな繋がりが、なんだかとっても素敵だなぁと思いました。

ちなみに今年2月には「ももいろクローバーZ」の方も来店されたそうです。以来、聖地巡礼のファンもよく訪れてくれるとのことですが、この暑い時期は、辿り着いた先にかき氷があると、とっても嬉しいですよね。

口に入れると、すーっと溶けて、汗も引いていきます



冬は大判焼きも

さて。かき氷はやっぱり夏のもので、寒くなると、お店の主役は大判焼きに交代します。小豆をふっくら炊き上げた粒あんに、カスタードクリーム。皮はこんがり香ばしく、割ると湯気とともにあんこがのぞく……あの瞬間がたまりません。

かじかんだ手で、あつあつを頬張るのが冬の幸せ。もちろん通年のおはぎや団子、春の桜餅や柏餅など……季節の和菓子も充実。ウチでは、お彼岸や節句などの行事にこだわる祖母のために、母がよく買って来ます。

暦をめくるように顔ぶれが変わるから、一年じゅう通いたくなるお店です

夏はかき氷、冬は大判焼き。季節で顔を変えながら、真鶴の暮らしにそっと寄り添ってきた『やない』さん。こんなお店が長く続いていることが、町の風情を守ってくれているのだと思います。真鶴で涼みたくなったら、そして温まりたくなったら、ぜひお寄りください!









Author
はなな
真鶴町在住の大学生。家族の協力を得て『まなNAVI』を運営しています。趣味はウクレレ(ギター)と豆チョウ採集。夢は、開発中の「ぼんぼん鮫最中」をいつか商品化することです!! 詳しいプロフィールはこちらのページで!!