2年前からの予約!!
行列のできるお店は真鶴にもたくさんあって、人気のお寿司屋さんも多くあります。でも、予約に2年もかかるお寿司屋さんとなると、全国でもなかなかないのではないでしょうか!? ……それがあるんです! 真鶴に!! しかもウチのすぐ裏に!!!

真鶴に引っ越してきてから、おばあちゃんが「一回は行ってみたい」と、ずーっと言っていたお店。もちろん私も行ってみたかった。そして予約してから本当に2年間も待ちました。家族みんなで待ちに待って、やっとこの日が来たのです!!

どうしてこんなに人気なのかと言うと、もともと東京の八丁堀で営業されていた時から有名店だったそうです。2018年にこの町へお引っ越ししてきて、旅館だった建物を改修、改装。今でも当時からのお客さんに愛され続けているので、人気が衰えることがありません。

東京だけでなく、遠方からいらっしゃる方も多いので、なんとそのまま泊まることもできるようになってます。「鮨オーベルジュ(レストランを兼ねたホテル」……逆にご近所さんでもなかなか口にできないまぼろしの味。
お寿司屋さんのフルコース
席についてわくわくしていると、最初に出てきたのはびっくり! なんと「かき氷」……普通だったら食後のデザートになるものがトップバッター!? でもこの日は、酷暑が続く中で、喉を潤し食欲をそそる粋なはからいとなりました。

そこからは、先付やお造り、大きなお皿にいろんなお料理が少しずつ盛られた八寸(はっすん)など……次々と運ばれてくるコース仕立て。「お寿司屋さんに来たはずなのに、こんなに色々!?」と、フランス料理を食べているような気分になりました(フランス料理も食べたことないけど)。

中でも私がいちばんびっくりしたのは八寸に乗っていた、いちじくにマグロを生ハムみたいにふわりと巻いて、その上に玉ねぎのムースをのせた一品! 言葉にできない……とはまさにこの事で、初めて口にした味と食感だったことだけは付記しておきます。
梅雨の時期はあじさいになるそうで、季節ごとに器の中の景色が変わるなんて、素敵すぎます。海が見える窓。立派な一枚板のカウンター。ひと皿ごとにお店の方々とお話ししながら、ゆっくり、ゆっくり……。まさに真鶴時間の流れる、贅沢なお食事となりました。

魚図鑑で答え合わせ!?
いよいよ主役の登場。お寿司が一貫一貫、丁寧に握られて大将の手でふるまわれます。伊藤家のお寿司は、赤酢を使ったシャリで、ふんわりやわらかいのに粒はしっかり。歯の弱いおばあちゃんも、これなら安心してほおばれます。ひと口食べて「おいしい……」と、しみじみ漏らしていました。

そしてこれは、敷居の高いお寿司屋さんでは叱られちゃうかもしれないけど、伊藤家の大将は優しいので、私は魚図鑑を持ち込ませてもらって、……運ばれてくる一貫ごとに「これはカマス!」「これはウスバハギ!」と、同定しながら頂きました。

クロシビカマス、アジ、チダイ、キンメダイ、カンパチ……お寿司と図鑑を並べて写真をパチリ。名前と特徴を覚えながら味わうお寿司は、本当に美味しくて、楽しかった〜。魚の解説を読みながら、寿司ネタも味わうと、五感でお魚を知ることができた気になれます。
そして、長〜い一枚板のカウンター越しに、大将がその場で次々とお魚をさばいていく様子にも見とれちゃいます。お魚にすーっと包丁を入れる、その手さばきの見事なこと!! いつか私も、あんなふうにスパッと綺麗にお魚をさばけるようになりたいなぁ。

おばあちゃんの願いが叶いました
食べ終わってお茶を飲みながらふと隣を見ると、おばあちゃんが、しみじみ幸せそうな顔をしていました。ずっと行きたかったお店で、家族そろってお寿司を囲めたこと。2年間、待った甲斐があってかけがえのない時間になったようです。

帰りは、看板犬の「しゃり」ちゃんと「のり」ちゃんがお見送りしてくれました。名前まで、とびきりお寿司屋さんらしくて可愛い〜2匹。以前、こちらのANIMALの記事で紹介していますので、良ければお読みになってみてくださいね。
