一番近いのに今さら?

先日、新江ノ島水族館(通称「えのすい」)へ行ってきました。そして気付いたのです。幼少の頃から何度も連れられてきて、すっかりお馴染みになっているこの水族館を、まだこの「フィッシュ日和」で紹介していなかったな……と。

でも特別です。小さい頃は「お泊まりナイトツアー」という企画に参加して、相模湾大水槽の前にキャンプ用マットと寝袋を敷いて寝たこともあったし、私の大好きなアニメ映画、五十嵐大介さんの「海獣の子供」の舞台にもなっている水族館だし……。
そんな私の今回のお目当ては、じつは魚ではなく「当たりくじ」のぬいぐるみ。X(旧Twitter)で見かけて、どうしてもくじを引きたくなってしまったのです。水族館のぬいぐるみって、手ざわりがもちもちで、なんだか好きなんですよね。
とはいえ、行けばやっぱり水槽の前を素通りすることはできません。夏休みまっただ中で、館内は人・人・人〜の大入り満員。それでも、熱帯魚水槽のトゲチョウチョウウオを眺めていると、気持ちが落ち着いて、癒されて、ついつい時を忘れてしまいます。

「えのすい」といえば、やっぱりクラゲコーナー。なかでも足が止まったのは、飼育スタッフ(「えのすい」では「トリーター」さんと呼ばれています)が近くの海で採ってきたクラゲを、日替わりで見せてくれる水槽です。
その日はホワイトボードに「エイレネクラゲ」の手描きイラストと「この1個体だけ。よ〜く探してみてください」の一言が……。海の状態しだいで採れるクラゲは毎日ちがうそうで、なんとも面白い展示でした。

オオカミウオ
通い慣れてはいても、行くたびに新しい発見があったり、目が釘付けになるお魚が違ったり……。この日印象に残った生きものたちをご紹介すると、まずは深海コーナーの「オオカミウオ」。ベーリング海など、北の冷たい海にすむ魚で、全長は1mほど。ふだんは岩のすき間や穴にひそんで暮らしています。

ごつごつと岩のような顔に、鋭い犬歯、奥にはすりつぶすための臼歯が並び、かたい貝もカニも、バリバリ噛み砕いてしまうというから驚きです。しかも秋から冬には産卵して、親が体を巻きつけるようにして卵のかたまりを守ります。

この時は2匹が岩陰で、大きな口をあ〜んぐり開けて向かい合っていました。これは喧嘩? それとも求愛? 迫力満点のにらめっこに、しばらく釘付けになっちゃいました。でも実は、この強面とはうらはらに、性格はとても温厚で臆病なんだそうです。
しんかい2000
もう一つ気になったのは、生き物ではありません。本物の有人潜水調査船「しんかい2000」。1981年に完成した、水深2,000mまで潜水可能な日本の調査船です。まん丸のコックピットにパイロット2名と研究者1名の計3名が乗り込み、1982年から2002年までのおよそ20年間で、なんと1,411回も深海へ潜ったベテランさん。

引退した今は機械遺産(はじめて聞きました)にも認定され、コックピットや認定証とともに、堂々どーんと展示されています。実際に深海の水圧へ耐えてきた機体は、写真では伝わらないずっしりとした存在感と貫禄がありました。

本命は、ぬいぐるみくじ

ひと休みにカフェへ寄ると、偶然「カメロンパン」なるものを発見。カメの形をしたメロンパンで、抹茶色の甲羅がなんともキュート。「かわいい〜!」と言いながら、即決で買ってしまいました。この時は初めて知って、始めて食べた気になっていたのですが……。

そしていよいよ本命の「相模湾大水槽 おさかなくじ」に挑戦です! ホシエイ、トラフグ、ネコザメ、トラウツボ……と相模湾の仲間たちがぬいぐるみになって勢ぞろい。じつは私、くじ運はあまり良くなくて……。
引き当てたのはネコザメとトラフグ、そしてなぜかトラウツボが2回も当たってしまいました(カブっちゃった〜)。でも、友達がホシエイとトラウツボを交換してくれて、なんとか一種類ずつ、きれいに揃えることができました。
