「社協」って役場の一部?
「社協」という言葉、なんとなく聞いたことはあっても、何をしているところかと聞かれると……。今回は『真鶴町社会福祉協議会』、通称「社協」にお邪魔して、お話を伺ってきました〜。

まず驚いたのが、社協は役場の一部ではないということ。社会福祉法人という、れっきとした民間の団体です。もともとは役場の中にあった組織で、昭和61年に法人化。職員2人からのスタートで、今年でおよそ40年になるそうです。
とはいえ、ふつうの民間団体とも少しちがいます。社会福祉法という法律で「市町村ごとに設置すること」が義務付けられていて、全国すべての市町村にあります。何をするかは理事会で決め、町でいう議会のような評議員会で話し合って進めます。収入は、自治会を通して集める町民の皆さんの会費と、町からの補助金が大きな柱となっています。
町ごとの独自性
お話を伺って面白いと思ったのは、同じ「社協」でもやっていることが町ごとにちがうこと。法律で決まった基本事項以外は、それぞれの地域に合わせて事業内容を決めています。湯河原、箱根、小田原の社協とも中身はバラバラで、職員さんの数も5〜6人のところから30人ほどのところまでさまざまです。

真鶴の社協では、介護を受けている方のケアプラン(介護サービスの計画書)づくりを昔から続けています。さらにこの10月からは、これまで町の職員さんが担っていた「地域包括支援センター(高齢者の暮らしの総合相談窓口)」を、町から任されることになりました。事務所のいちばん手前が、そのスペースになっています。

また、町と一緒に「地域福祉計画」も作成されています。小さな町なので、別々に作らず一緒に……というのが真鶴での進め方。高齢化率が45%を超え、子どもが減っていくなかで、今年からの5年間でどう支え合っていくかをまとめています。
色々な活動も
具体的な活動もたくさんあります。たとえば週1回の配食サービス。ひとり暮らしや高齢のご夫婦など40人ほどのお宅に、ボランティアさんがお弁当を届けています。お弁当を手渡すことが、そのまま見守りにもなっています。

町内のあちこちでは「地域サロン」も開かれていて、町民センターでは月2回、介護予防の体操に40人ほどが集まります。男性が多い麻雀の会もあり、家にこもりがちな方が外へ出るきっかけにもなっています。
ひとり親家庭には、お年玉や商品券のほか、小田原の映画館の鑑賞券をお渡ししています。以前はバスで遊園地へ出かけていましたが、働くお母さんが多く、日程を合わせにくくなったため、親子で使える映画券に変わったそうです。
最近は小田原のフードバンク(まだ食べられる食品を集めて届ける団体)と連携し、お米や冷凍食品も届けています。急に生活に困った方へのお金の貸し付けや、年3回の弁護士さんの法律相談もあります。

祖母もお世話になった車椅子
社協では車椅子の貸し出しもしています。実はうちの祖母も、骨折したときにお借りしました。介護保険を使うほどではないけれど、少しの間だけ必要、という時に助かります。骨折した小学生が通院のために借りることもあり、期間はだいたい3か月くらいまで。

一方で、配食サービスなどを支えるボランティアさんも年々高齢化しています。昔は家庭の主婦の方が中心でしたが、今は若い人がなかなか集まらないのが悩みだそうです。お弁当を届けるだけでも、町の誰かの見守りになる。そう考えると、ボランティアは思っているより身近なことなのかもしれません。
車椅子のように意外と知られていないサービスも多いので、困ったときも、何か手伝いたいと思ったときも、まずは社協に相談してみてください。窓口となる公式ホームページはこちらになります。