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祝・オープンラボ!!
『臨海環境センター』

カジュアルなオープンラボ

真鶴の海沿いに、横浜国立大学の『臨海環境センター』があるのをご存知ですか? 入り口の丸い看板、じつはサンゴをかたどっているんですって。なんと創立72年目を迎える歴史ある施設で、中に入るとレトロな柱時計や畳のお部屋、海洋生物の標本ビンがずらりと並んでいたりします。

これまでは横浜国立大学の研究の場でしたが、新しく「地域連携」の役割が加わって、町の人と気軽に交流したい! ……ということで、先日オープンラボが解放されました。担当の先生はお2人とも海洋生物の専門の研究者さん。毎年『臨海環境センター』には2,700もの人が訪れるそうで、その数に驚いてしまいましたが、実は私もこれまでに2回ほどお邪魔したことがあります。

建物の裏では、草をはむヤギさんがお出迎え。のんびりした空気に癒されました〜



真鶴の海は、深海への近道?

研究者さんにとって、真鶴はとっても魅力的な場所なんだそうです。理由は、首都圏から電車一本の近さと相模湾の深さ。富山湾・駿河湾と並ぶ日本三大深湾のひとつで、三浦半島側が遠浅なのに対して、真鶴では船で10分ほど沖に出るだけで、水深500m〜1,500mの深海に到達できるんだそうです。

朝に生物を採って、お昼には持ち帰って研究……まるで「近所のお散歩感覚」並みの恵まれた環境。毎週船を出して調査をされているそうで、イルカやシュモクザメ、最近では珍しく、「なぶら」と呼ばれる小魚を追う鳥の群れ(鳥山)の下でマグロまで獲れることもあるそうです。びっくり〜!!

真鶴の「なぶら市」の元にもなっている漁師さん用語ですね



地球を支える小さな生き物

そんなお話から、イルカやサメなどの大きな生き物が専門かと思いきや、ご専門はプランクトンになるそうです。私たちが吸う酸素を作ってくれる植物性プランクトンや、魚たちの重要な栄養源となる動物性プランクトンです。

真鶴の皆さんならお馴染み、岬の先端の「お林」が「魚付き保安林」と呼ばれるのも、豊かな森の養分が雨水で海に溶け出し、植物性プランクトンを育てるから。この春に青白い光で夜の海を彩った夜光虫は、渦鞭毛藻類といって植物性と動物性の中間のプランクトン。

その時の様子はこちらの記事でレポートしています

ラボツアーでは顕微鏡をのぞかせてもらって、ミクロな生き物の世界に惹き込まれましたし、壁一面のプランクトン図鑑にも圧倒されました。そしてこちらのセンターでは、なんと1895年から毎月ずーっと海の観測を続けていて、100年で水温が約0.2度上昇していることまで分かったそうです。

さらには、春にたくさん増える植物性プランクトン(春にごり)が年々減ってきていて、海はより透明で“キレイ”に。でも、それは生き物が減った「貧しい海」のサインでもあるそうで、良し悪しは一概に言い切れないんですって。

わずかに見える水温の変化が、生き物の世界を大きく変えてしまうそうです



まずは「知る」ことから!

最近は海藻や海草が消える「磯焼け」と呼ばれる現象が、日本各地で進んでいます。貝類や幼魚たちを育てる「海の中の森」が消えれば、日本の水産資源も当然痩せていくことを免れませんが、スノーケル好きの私にとっては、潜り慣れた海の景色が変わってしまうことに寂しさを覚えます。

その一方で、20年ほど前から世界でいちばん北にあるサンゴが真鶴に住み着き始め、今ではエダミドリイシやエンタクミドリイシという南方のサンゴもぐんぐん増えているそうです。サンゴのポリプを食べるスミツキチョウチョウウオや『ファインディング・ニモ』でお馴染みのドリー(ナンヨウハギ)まで観測されています。

私が追う「豆チョウ」ちゃんたちなので、イラストにも描いてます!

海の主役が、ゆっくり入れ替わっているのかもしれません。センターでは青い光に照らされた水槽でサンゴを育てていて、枝分かれした標本を実際に手に取らせてもらえました。これから先どうなっていくかは「正直わからない」けれど、暑くなりすぎるとサンゴが白化してしまう心配もあるそうです。

オープンラボは7月10日にも開催予定です。事前の申し込みは不要、参加費無料で、当日ふらっと行ってもOK。海のこと、いっしょに知りに行ってみませんか? せっかくの「海」の魅力をあまり発信していないように見える真鶴で、『臨海環境センター』さんのこれからの活躍に期待「大」です!!

普段もお茶をしに行くだけでも大歓迎、私もさっそくお邪魔してきます!!








Author
はなな
真鶴町在住の大学生。家族の協力を得て『まなNAVI』を運営しています。趣味はウクレレ(ギター)と豆チョウ採集。夢は、開発中の「ぼんぼん鮫最中」をいつか商品化することです!!